大阪・天満の「ルージュ」、神戸・新在家の「月珈」など、閉店した喫茶店の家具・什器を引き継いでオープンする喫茶店が増えています。大阪、神戸と来たら京都の喫茶店も紹介しないわけにはいけません。
今回は創業40年超の喫茶空間を受け継ぎオープンした、京都市中京区の喫茶スイスをご案内します。
創業40年超の喫茶店を受け継いだ、喫茶スイス
JR円町駅または地下鉄西大路御池駅から徒歩約10分。
地元民の憩いの場所だった「喫茶エルシド」の内装をそのまま受け継いだ喫茶スイスにやってきました。
BGMが昭和歌謡、レコードが飾られている、純喫茶メニューが食べられる。
流行りの「ネオ喫茶」との共通項も多いのですが、ネオ喫茶感よりも近所の人が集まるかつてのエルシドの雰囲気が色濃く残っているように感じました。
そして何より、店主の有田さんの奥ゆかしいお人柄と笑顔が印象的でした。
元看護師が夢を叶えた、レトロな喫茶店「スイス」の物語
元看護師という異色の経歴を持つ有田さんにオープンまでの経緯を聞きました。
「子どもの頃から喫茶店をやるのが夢でした。看護学校に通っていたときも看護師として働きだしても、頭の片隅から喫茶店をやりたいという思いが消えなかったんです。
看護師は50歳までに辞めて、飲食の世界に飛び込もうと決めていました」
飲食業の経験がなかった有田さん。「ゆくゆくは自分の店を持ちたいから勉強させてください」と伝え、アルバイトしていたのは京都市内の某有名喫茶店。あまりの忙しさに仰天したという。
「ホールだけでも手一杯だったのに、いざ店を持つとなったらすべて自分でやらないといけない。一人でやれるんだろうかと不安になりました。でも常連さんはもちろん一見さんにも愛される喫茶店だったので、そこで働かせてもらったことが励みになったし今でもすごく感謝しています」
2022年4月29日(昭和の日)にプレオープンし、まもなく1周年を迎えるスイス。カウンター上にはエルシドのレリーフが残されています。
「ご縁があって引き継がせてもらったので、感謝の気持ちを忘れないために残しています」という言葉を聞き、私の背筋も伸びました。
周囲への感謝の言葉を絶やさない有田さん。そんな有田さんに会うためにまたスイスに足を向けようと思ったのでした。
このブログを見てスイスに行かれる際は、「喫茶のすたるじあを見て来た」と有田さんにお伝えくださいね。
メニュー
飲み物
コーヒー(ホット・アイス) 500円
紅茶 (ホット・アイス) 500円
カフェオレ (ホット・アイス) 550円
ココア(ホット・アイス) 550円
ハーブティ (ホット・アイス) 550円
コーラ 450円
オレンジジュース 450円
アップルジュース 450円
カルピス 450円
ミルク (ホット・アイス) 450円
コーヒーお代わり300円
スイーツ
アイスクリーム 450円
プリン 500円
コーヒーゼリー 500円
コーヒーフロート 550円
コーラフロート 550円
クリームソーダ 550円
コーヒーあんみつ 600円
フレンチトースト 700円
(アイス乗せ プラス50円)
チョコバナナマフィン 400円
軽食
バタートースト 300円
ジャムトースト 300円
シナモントースト 350円
あんバタートースト 500円
ハニーチーズトースト 500円
食事
ガパオライス 800円
ナポリタン 800円
オムライス 800円
たまごサンド 700円
ハムたまごサンド 750円
あつあつドリア 900円(ランチセットの場合 1,100円)
ランチセット 11:00〜14:00
上記お食事メニュー &ドリンク 1,000円
(コーヒー・紅茶・ソフトドリンク)
喫茶スイス・店舗情報
【最寄駅】JR円町駅・地下鉄西大路御池駅より徒歩約10分
【住所】京都市中京区西ノ京藤ノ木町6 倉橋ビル1F
【営業時間】11時〜18時
【定休日】月・第一日曜日
【インスタグラム】https://www.instagram.com/kissaswiss/
※全席禁煙
はじめてのZINE(同人誌)「喫茶店の人」の通販をSTORESで開始しました。
物販での売上は純喫茶保存協会の活動資金とブログの運営資金に使用します。
サイト存続のため、ご協力をお願いいたします。