47都道府県の喫茶店の旅、46県目の目的地は秋田県。
父が青森県出身なこともあり、北東北三県のよしみで秋田に親しみを持っていたけど訪れる機会はなかった。
「47都道府県の純喫茶」に掲載されている店舗のひとつ、「こぅひぃの店 やちよ」は2015年に閉店し、残されているのは「ジャズスポットロンド」のみ。
ロンドに入りたくて秋田に飛んだのに、なんと訪問日の第一月曜日は定休日だった。
なかなか来られない場所だけにショックが大きい😢 pic.twitter.com/gmUxltdgXK
— コトリス (@Kotori_fresh) September 9, 2024
また来れるチャンスがあれば良いのだけど、機会を見ている間に閉業してしまいそうだ……。気軽にリベンジできない距離なのがもどかしい。
普段の旅行ではスルーしがちな地元の名物(稲庭うどん・比内地鶏の親子丼・ババヘラアイス)を味わい、秋田犬との触れ合いまで楽しみ、観光を満喫したのがまずかったのか。
気を取り直して、翌日にモーニングを食べるためにはじめて入った秋田の喫茶店がレトロカフェ異人館だった。
秋田市、けやき通り沿いの洋館カフェ「異人館」でモーニング
秋田県庁舎や秋田市役所に隣接する八橋運動公園は、秋田市の中心エリアに位置している。八橋運動公園の東側に伸びるけやき通り沿いに建つ蔦の洋館が「レトロカフェ異人館」。昭和54(1979)年創業。
昭和54年の創業以来40年ほど、先代である兄弟の経営者が店を切り盛りしてきたが、二人ともお年を召したことにより、秋田市内で美容室を営む小野正文さん・鉄平さん親子が受け継ぐことに。
できるだけ元の店の内装や家具、長年愛されてきたメニューを残しながら、令和元年の夏にリニューアルオープンを果たした。
(引用文献:愛しの純喫茶)
歴史と味を受け継ぐ喫茶店継承の流れが秋田にもできたことを嬉しく思っていた。
人気メニューは秋田の草分け的存在であるフレンチトーストだが、朝9時半から11時半まで注文できるモーニングを頼んだ。
楽しみにしていたのは、カフェ・オ・レを注文すると見られるサイフォンで淹れたコーヒーと温かいミルクを別々のポットを使って同時に注ぐ「天井落とし」というパフォーマンス。この演出も先代から受け継いだそうだ。
パフォーマンスの写真を撮って構わないかと聞くと、「もちろんです」と返ってきたのも嬉しかった。
お客さんが喋る秋田弁が耳に入り、懐かしくて泣きそうになる。
年内に最後の茨城県に行ったあとは、ただのんびりしたい。
レトロカフェ異人館・店舗情報
【最寄駅】秋田駅より秋田中央交通バス乗車、「球技場前」停留所より徒歩1分
【住所】秋田県秋田市八橋本町1丁目1-46
【営業時間】9時半〜17時
【定休日】月、第3日曜日
【公式サイト】https://ijinkan.cafe/
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