1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災からまもなく27年を迎えようとしています。
追悼の集いが今年も様々な場所で行われますが、鎮魂の祈りを捧げるのは個人でもできること。
当記事では阪神・淡路大震災で被災したものの、復興を遂げた教会を3堂ご紹介しています。
信者でなくても見学できますので、教会を訪ねて祈りを捧げてみませんか?
神戸のランドマーク。赤レンガの教会として親しまれてきた神戸栄光教会
神戸には外国人居留地が設けられていたこともあり、多数の宗教の寺院があります。
兵庫県庁に隣接する「神戸栄光教会」は、関西学院大学を創立したウォルター・R・ランバスが創設した教会です。
神戸のランドマークとして愛されていた赤煉瓦の美しい教会は、1995年の阪神・淡路大震災で全壊。(写真提供:神戸市)
倒壊から9年後の2004年に元のデザインを再現しながらバリアフリーなど新しい要素も取り入れて再建され、現在に至っています。
北欧カフェにありそうな上部のシンプルな照明が今風。
再建時に内部のイメージを変え、スタイリッシュに生まれ変わりました。
事務室に声かけするだけで見学できますよ。
日本キリスト教団 神戸栄光教会・施設情報
【最寄駅】県庁前駅よりすぐ、JR元町駅より徒歩5分
【住所】神戸市中央区下山手通4-16-1
【公式HP】http://kobe-eiko.com
※聖堂見学は事務所まで
阪神・淡路大震災の記憶を伝える阿波座の川口基督教会
2堂目に紹介するのは、大阪市西区阿波座にある1920年(大正9年)竣工の川口基督教会です。(※教会の数え方は1堂、2堂です)
川に囲まれた川口エリアは大阪港の開港によって居留地として整備されていた場所。
大阪の玄関口として栄えていた面影や居留地の名残を感じられるのはこの教会だけです。
大阪市内の教会ですが川口基督教会も阪神・淡路大震災で被災。
液状化の影響で塔が傾き、取り壊し寸前にまで追いやられましたが、保存を求める声と耐震修復工事の寄付金が集まり、3年後の1998年に従来の姿に復旧されました。
「大阪市生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」にも選ばれ、毎秋開催されるイケフェス会場にもなっています。
窓には一枚ずつ違う花を描いたステンドグラスが貼られています。
聖堂を後にしてからも、あたたかな腕に包まれているような余韻が残る教会です。
日本聖公会 川口基督教会・施設情報
【最寄駅】大阪メトロ・阿波座駅7番出口より徒歩10分
【住所】大阪市西区川口1丁目3-8
【公式HP】http://www.nskk.org/osaka/church/kawaguchi/
※聖堂見学は事務所まで
大阪最古のプロテスタント教会。日本基督教団 大阪教会はヴォーリズ建築
最後はイケフェスの記事でも紹介した大阪教会です。
大阪教会は「公開」という形で自由に入って見学はできませんが、牧師さんなど案内をしてくれる方がいれば内部を見ることができます。
肥後橋駅から西へ5分。
ドージマ地下センターを抜けフェスティバルタワーを過ぎるともう肥後橋なので、梅田から歩いてでも来られます。
大阪教会も1995年1月の阪神・淡路大震災で半壊する被害を受けましたが、同年10月には復興を遂げました。
高く吹き抜けた礼拝堂の左右に、艶やかな長椅子が並んでいます。
入り口上部には外の光を取り込む円形飾り窓。
毎週木曜の正午礼拝や日曜の聖日礼拝はどなたでも参加でき、礼拝後に教会内を見学できます。
ヴォーリズ建築が好きな方は一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
日本基督教団 大阪教会・施設情報
【最寄駅】大阪メトロ・四つ橋線肥後橋駅下車 ⑧号出口西へ5分
【住所】大阪市西区江戸堀1丁目23-17
【公式HP】http://www.osaka-church.net/
教会建築のまとめ
静かに祈りを捧げたくなる教会を3堂ご紹介しました。参考になれば嬉しいです。
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