おでかけ

【2023年】島原・角屋は12月15日まで開館。輪違屋も公開予定

角屋もてなしの文化美術館の入口
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3月から7月まで、9月から12月までと開館期間が決まっている角屋(すみや)もてなしの文化美術館。

今回は「角屋もてなしの文化美術館」がある島原をご案内します。

京都・島原の成り立ち

島原大門の正面島原の入口に立つ「島原大門」

島原は豊臣秀吉が許可した日本最古の公許遊郭。
1641年(寛永18年)、島原に移されるまで二度も場所を移転しています。

島原という名の由来は、三方を城砦のように塞いでいる遊郭の形が島原城に似ているという説と移転時の混乱ぶりが島原の乱のようだったからという説があります。

江戸中期には文人、俳人などの社交の場となり、「島原俳壇」が形成されるほど文化的にも栄えました。

大名や公家たちのお相手を務めた芸妓の最高位である太夫が輩出されたのもこの頃です。

その後、幕府が祇園、二条新地、七条新地(五条楽園)、北野上七軒の4箇所に遊郭を設置することを認めたこともあり、島原遊郭の地位は徐々に衰退。

幕末には新撰組の隊士や桂小五郎、坂本龍馬、西郷隆盛らも通っていましたが、すでに遊興の場は祇園に移っていました。

2021年現在、往時の名残をとどめるのは島原大門と角屋(すみや)、輪違屋(わちがいや)のみです。

島原に残る揚屋、角屋(すみや)と輪違屋(わちがいや)

角屋の外観現在、島原に残る揚屋は2軒。

ひとつは博物館として特別公開されている揚屋の「角屋(すみや)」。

 

輪違屋の外観
もうひとつは、今も営業を続けている揚屋兼置屋の「輪違屋(わちがいや)」です。

※「揚屋」は、舞妓や芸妓を呼ぶ遊宴のための場所を提供する店で、「置屋」は舞妓や芸妓が芸を学びつつ生活している場所のこと。

5年ぶりに輪違屋の一般公開が決定

輪違屋の屋根2023年7月8日(土)~8月31日(木)、9月16日(土)~24日(日)まで開催される第48回京の夏の旅で5年ぶりに一般公開が行われます。

角屋もてなしの文化美術館は会期限定公開

角屋もてなしの文化美術館の入口

角屋は1952年(昭和27年)国の重要文化財に指定され、平成元年に「角屋もてなしの文化美術館」として建物、庭、所蔵美術品の展示公開を行っています

時間のある方はあわせて元揚屋建築のカフェ「きんせ旅館」に寄ってみてはいかがでしょうか。

角屋もてなしの文化美術館

【会期】前期:3月15日(火)~7月18日(月・祝) 後期:9月15日(木)~12月15日(木)
【入館料】一般1000円、中・高生800円、小学生500円(2階の特別公開料金を除く)
【最寄駅】JR丹波口駅より徒歩10分、または市バス207番・206番「島原口」停留所下車 花屋町通を西にまっすぐ(徒歩10分)
【住所】京都市下京区西新屋敷場屋町32
【電話番号】075-351-0024
【営業時間】10時~15時40分
【定休日】月曜(祝日の場合は開館、翌日が休館)
【公式サイト】http://sumiyaho.sakura.ne.jp/


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