和歌山・滋賀・奈良

【大和高田・グランプリ】創業63年!奈良県内最古の純喫茶(閉店)

大和高田・喫茶グランプリのカウンター
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

近畿二府四県、最後に紹介するのは奈良県の喫茶店です。

近畿に三重県を含めるか否かという問題がありますが、私は二府四県と習ったので三重は含めません。

以前ある雑誌の中で奈良で一番古い喫茶店は奈良市内の「かふぇたまき」だと紹介されていたんですが、この情報は間違い。

奈良市内最古の喫茶店は昭和31年に置屋から鞍替えした「かふぇたまき」で間違いないけど、奈良県内で一番歴史が長いのは(私が知り限りでは)大和高田市にある「グランプリ」という喫茶店です。

昭和30年創業なので「かふぇたまき」より1年早く、お酒も出す「かふぇたまき」と違い、“純喫茶然”とした店です。

山之内遼著「47都道府県の純喫茶」奈良代表の「グランプリ」

大和高田・喫茶グランプリの外観 グランプリ・看板 グランプリ・ショーウインドー

奈良県中西部に位置する大和高田市の「グランプリ」をはじめて訪れたのは2014年11月。
47都道府県の純喫茶」で紹介されていたから来店したのだけど、マスターは本が完成したことを知りませんでした。

 

大和高田・喫茶グランプリのカウンター
大和高田・喫茶グランプリのモーニング喫茶グランプリのモーニングセット

 

2013年秋に本が出版されて間もなく、著者である山之内遼さんが亡くなったことを知らせると、「あんなええ子が亡くなるなんて」と奥様と涙を浮かべていました。

山之内さんは何度も来店したことがあるそうで、しばらく来なくても忙しいんだろうなくらいに思っていたとか……。

思い出話を聞いて胸が詰まりました。

 

大和高田・喫茶グランプリの椅子

大和高田・喫茶グランプリのポスター

大和高田・喫茶グランプリの照明

訪問後マスターの息子さんから丁寧なお礼状をいただいたため、毎年11月に「グランプリ」詣でをしています。

私は兵庫県と隣接する池田市に住んでいるんですが、池田から来たと言うと「いしだあゆみさんの町やな」と返ってきて、その後大阪万博の話になるのが毎回の流れ。(笑)

グランプリの内装にはマスターのこだわりが

大和高田・喫茶グランプリのカウンターと天井 大和高田・喫茶グランプリのカウンター奥とマスター

天井のライトやカーブなど造り手のこだわりが見えるマスター自慢の内装は、大阪の設計事務所によるもの。創業当時は壁が真っ赤だったとか。

「また来ますね」と祈るような気持ちで店を後にすることを繰り返し、すでに4年。
マスターご夫妻は高齢のため店を閉めていることも多いそうですが、営業されている限り行こうと思っています。

グランプリ・店舗情報(閉店)

【最寄駅】近鉄大和高田駅・JR高田駅より徒歩10分
【住所】奈良県大和高田市本郷町6-27
【営業時間】8時半~16時
【定休日】不定休

 

「すごい喫茶店・カフェ100」発売中

東京、関西、名古屋にある喫茶店を紹介するムック本「すごい喫茶店・カフェ100」(11月25日発売)の関西編を私が監修しております。

内容紹介・目次はAmazonをチェック。
本をお供に喫茶店に足を運んでいただけたら嬉しいです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です