こんにちは、喫茶店と商店街を愛するコトリス(@Kotori_fresh)です。
今回は岐阜市の柳ケ瀬商店街にある時を止めた喫茶店をご紹介します。
かつてない岐阜のガイドブック「レトロピア岐阜」
廃墟、珍スポット、レトロな街並みなどを案内するインディペンデントマガジン「八画文化会館」の最新号は岐阜の総力特集です。
岐阜のいちばんの魅力は、かつて栄えた地場産業がダイナミックに寂れた「過去のまち」が随所に残っていることだ。まるで旧インフラで成り立つ都市標本のようで、まさに「レトロピア」の名にふさわしい。
“「過去のまち」を旅する”とサブタイトルに付けられた「レトロピア岐阜」の総力特集はこのような言葉からスタートします。
18きっぷ旅で私が日帰りで行った場所の最東が岐阜駅。
岐阜駅では何度も降りたことがあるんですが、見逃していた場所が次々と現れページをめくる手が止まりませんでした。
シカクで買ったレトロピア岐阜と月刊ドライブイン。
本をめくりながら過去の街を旅していると、地震の不安感が幾分か軽減されます。 pic.twitter.com/cybAy6pOUn— コトリス (@Kotori_fresh) June 19, 2018
早速、レトロピア岐阜をカバンに入れて岐阜へと向かいます。
柳ケ瀬のスナック街「丸川センター」
表紙にもなっている柳ヶ瀬のスナック街、丸川センターは昼間に見学したことがありますが、夜のネオンは見ることができず。
3月31日に最後の一軒として営業していたスナックが閉店。
閉店に伴い、半世紀以上丸川センターを照らし続けてきたネオンは5月に消灯したそうです。
戦前から営業を続ける純喫茶、田中屋本店喫茶
岐阜駅から北へ1キロの場所にある柳ケ瀬商店街はほとんどの通りにアーケードがあるため、雨でも町歩きしやすい場所。
楽天地通りで見つけた「田中屋本店喫茶」。
外観からしてかなりの営業年数だろうと想像がつき、入店しました。
レトロ風ではなく昭和を真空パックした渋い店内で飲みたくなるのはクリームソーダ。
「時計の針が止まった」という言葉がしっくりきます。
次第に時間の感覚が曖昧になっていく心地よさがあり、なかなか席を立てず。
マスターに創業年を聞くと、なんと戦前から営業しているそうです。
2階に続く階段も見えたので最盛期は2階も開放していたんでしょうか。
店内にはまるで画廊喫茶のように多くの絵画が飾られています。
誰の絵か聞いたら各務原出身の画家坪内節太郎のものだと仰っていました。
マスターも坪内氏から絵を習っていたんだとか。
レジの前には西田佐知子のレコードが。
「関口宏の奥さんですよね、知ってます」とマスターに言うと「大ファン」だと嬉しそうにされていました。
田中家本店喫茶店のメニュー一覧
田中家本店喫茶店まとめ
空き店舗が目立つ柳ケ瀬商店街ですが、毎月第3日曜日に開催されている『サンデービルヂングマーケット』のある日は賑わいを見せています。
私が柳ケ瀬を歩いたとき、たまたまサンデービルヂングマーケットの開催日で通りは活気にあふれていました。
田中家本店喫茶店・店舗情報
【最寄駅】JR岐阜駅より徒歩20分
【住所】岐阜市日ノ出町1-8
【営業時間】13時~17時
【定休日】不定休
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