こんにちは。純喫茶保存協会のコトリス(@Kotori_fresh)です。
さて京都では6月30日に水無月という和菓子を食べる習慣がありますが、今回は3年前の6月30日に閉店した京都屈指の借景喫茶「リバーバンク」について記録を残しておきます。
荒神橋の西側にあった喫茶店「リバーバンク」
京都の出入り口、“京の七口”と呼ばれるうちのひとつ、「荒神口」のそばにあった「リバーバンク」は昭和34年(1959年)創業。
一面ガラス張りの窓からは鴨川の清流と、川沿いで思い思いに過ごす人たちの姿が。
さらに東山の大パノラマを見渡せる京都屈指の眺めのいい喫茶店でした。
現役の涼を呼ぶ喫茶店としては河原町の「ソワレ」を推しますが、以前は鴨川のせせらぎが聞こえる「リバーバンク」がぶっちぎりのナンバーワンだったと思います。
鴨川ホルモーでは昼と夜のリバーバンクが登場
映画では大森一樹監督の「ヒポクラテスたち」やサスペンスドラマなど数多くのドラマのロケ地として使われているのでテレビで見たことがあるかもしれません。
山田孝之主演の「鴨川ホルモー」では大文字の送り火を眺めるシーンなど、日中と夜のリバーバンクが登場していました。
次々とロケ地に選ばれるのも納得の、京都ならでは景色と季節の移り変わりを愉しめる喫茶店です。
明日で閉店する京都屈指の借景喫茶「リバーバンク」へ。お客さんがひっきりなしに来ていた。これから山村美紗サスペンスのロケ地に困りますね。 pic.twitter.com/BgrfeKFw31
— コトリス (@Kotori_fresh) June 29, 2015
かつては雑談場所として多くの学生に利用されたリバーバンク。
若かりし頃によく来ていたけど再訪することなく閉店を知ったという方もたくさんいらっしゃると思います。
以前岡山の閉店喫茶「東京」の記事を公開した際に「東京が閉店したことを記事を読んで知りました」とコメントをいただき、とても嬉しく思いました。
今回もリバーバンクで京都の大学生活を過ごしたという方に届けば幸いです。
追記
「京都喫茶店クロニクル」によるとリバーバンクの閉店理由は立ち退き。
家具什器一式は喫茶マドラグの経営者で京都喫茶文化遺産代表の山崎三四郎裕宗さんが引き取ったそうです。
リバーバンクが登場する映画のDVD
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リバーバンク閉店していたんですね。残念です。70年代に学生時代を過ごし、しあんくれーるとともよく通った喫茶店でした。
懐かしい写真ありがとうございました。
みゅーず、裏窓、赤ずきん、蝶類図鑑、治外法権、ZABO、空、そして火事でなくなってしまった、ほんやら洞と、あの頃の思い出の場所が今はもうありませんねぇ。
時々、六曜社を訪れて当時のこと思い出してます。
以文さま、コメントありがとうございました。ブログに書いた時点ですでに閉店していましたが、「需要はあるはず」と書いておいてよかったです。
みゅーずは私も好きな喫茶店でした。ほんやら洞は火事になる前に入った記憶があります。
当時は喫茶店に入ること自体が目的だったので、終始ソワソワしてくつろげなかったことを思い出しました。