まんぷくのロケで使われているスポット、第三弾のご紹介は愛知県犬山市にある博物館明治村に移築された「帝国ホテル中央玄関」(ライト館)です。
主人公の福子(安藤サクラ)が勤める「大阪東洋ホテル」として、武庫川女子大学 甲子園会館とともに登場しています。
外観は以前紹介した武庫川女子大学 甲子園会館ですが、フロントやロビーなどまんぷくに多く登場する場面のロケ地は帝国ホテル中央玄関です。
以前甲子園会館を紹介したので、せっかくなら「帝国ホテル中央玄関」も紹介したいと思い、愛知県犬山市にある博物館明治村まで足を運んできました。
自分で撮ったオリジナルの写真でレポートしていますので、最後までご覧くださいませ。
明治村にあるフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル中央玄関
前方に池があり水面に建物が映り込む姿が素敵なんですが、残念ながらこの日は池を清掃中で見られず。
この建物は、20世紀建築界の巨匠、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計され、大正12年(1923)4年間の大工事の後に完成した帝国ホテルの中央玄関部である。
皇居を正面にして建てられた帝国ホテルは総面積34,000㎡余の大建築で、中心軸上に玄関、大食堂、劇場などの公共部分が列ねられ、左右に客室棟が配されていた。全体計画から個々の客室に到るまで、きわめて多様な秀れた空間構成がなされ、それまでの建築空間が主として平面的なつながりであったものを、立体的な構成へと発展させた世界的に重要な作品である。
国内に現存するライトの代表作がこちらの帝国ホテル中央玄関(大正12年完成)です。
現在の帝国ホテルがある日比谷にもともと建てられていましたが、
1968年(昭和43年)に帝国ホテル新本館建設のため解体。
玄関部分(車寄、ホワイエ、両側のラウンジ、ロビー)のみ十数年の歳月をかけ、明治村に移築しました。
玄関部分だけとはいっても、吹き抜けの大空間のあるロビーなどその存在感は圧倒的。往時の雰囲気を感じられます。
まんぷく・福子の勤務先、大阪東洋ホテル(帝国ホテル中央玄関)内部をご案内
玄関入ってすぐの場所から、フロントを見た写真です。
まんぷくの東洋ホテルには玄関から入って右手に福子が働くフロントがありますが、おそらく撮影用に設置されたもので、実際には空きスペースになっていました。
玄関からロビーを見ると天井が低く感じるんですが、階段を上がると3階までの吹き抜けがある開放的な空間が現れます。
2階に飾ってあるのはフランク・ロイド・ライトの写真です。
2階にある喫茶室(カフェ)からは吹き抜けが一望できるので、お時間があればぜひ。
コーヒー500円。帝国ホテルなのにお値打ちです。
萬平が福子に告白した場所はこの辺かな。
福子のモデルとなった安藤仁子(まさこ)さんが、ホテルの電話交換手からフロント係に抜擢されたというエピソードは実際にあった話です。
詳しくは安藤仁子さんの本をご覧になってくださいね。
17話に登場の元陸軍大将・邸宅も明治村
17話に登場した元陸軍大将・神宮幸之助(麿赤児)の邸宅のロケ地は、同じく明治村にある「坐漁荘」。政治家・西園寺公望の別邸です。
花子とアンなどNHK朝ドラ御用達の明治村
NHKの連続テレビ小説のロケ地として使われることが多い明治村。
前作の「半分、青い」では鈴愛と小林くんがデートした場所が明治村だったので、明治村の7箇所が登場。
「ごちそうさん」「花子とアン」「わろてんか」にも使われたとロケ地マップに書かれていました。
「花子とアン」の葉山蓮子と嘉納伝助がお見合いしたホテルは帝国ホテル中央玄関がロケ地でしたし、安藤はなが入学した私立修和女学校(北里研究所本館・医学館)、安藤はなと葉山蓮子が「腹心の友」の誓いをかわす路面電車(京都市電)も明治村内にあります。
帝国ホテル中央玄関(博物館明治村)施設情報
【最寄駅】名鉄犬山駅下車 バス20分
【住所】 愛知県犬山市内山1
【公式サイト】http://www.meijimura.com/
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