18きっぷの旅だと岐阜や福井まで行ってしまうことが多く、降りることの少なかった滋賀。喫茶店に関して言えば伺ったお店がどこも当たりだったので、今年は滋賀に着目したい。 pic.twitter.com/nn8EOa34ew
— コトリス (@Kotori_fresh) 2017年3月4日
2017年度は滋賀の喫茶店に着目したいと言っておきながら、バーチャル駅長のネタ探しに翻弄され、阪急沿線から出ることがままならなかった昨年。
18きっぷの2回分を手に入れ、卒業旅行のつもりで滋賀県内できっさんぽしてきました。
滋賀県でどうしても行きたかった喫茶店が、南西部の守山市にある「喫茶カヌー」。
東海地方を中心に素敵な喫茶店や、ご自分の琴線に触れるモノ・コトを紹介するブログ「レモン糖の日々」でカヌーを見て、次に滋賀に行く際は必ず寄ろうと行きたい店リストに入れていました。
今日はようやく行くことが叶った喫茶カヌーをご紹介します。
喫茶カヌーへはピエリ守山行きのバスに乗車
「ピエリ守山」は2014年に復活を遂げ、土日には多くのお客さんでにぎわっています。
カヌーがあるのは「ピエリ守山」の真ん前。
公共交通機関しか使えない私にとっては難易度の高い店でしたが、バスの時刻表を調べなんとか辿り着きました。
バスに揺られて30分。ようやくカヌーに到着。
扉を開けてみるとご覧の通り。
真っ赤なカウンターに、ポップな吊り下がり照明。
色彩使いなど、近未来感覚はEXPO’70を彷彿とさせます。
アルベール・ラモリスの「赤い風船」を思い出す、赤・青・黄の照明が特にいい。
駅に戻るバスの予定時刻まで1時間たっぷりと、明るいママに店の歴史を伺うことができました。
喫茶カヌーの歴史
カヌーは創業48年。
1964年に架かった「琵琶湖大橋」の影響で、琵琶湖の東西を行き来する国道を多くの車が通行するようになりました。
ここで飲食店をやったら儲かるんじゃないかとカヌーを開業。
案の定多くのお客さんで賑わうようになったけど、他の喫茶店と同じように今はさっぱり……。
もともとママは神戸っ子で、芦屋浜でよく見ていた華麗でダイナミックな「カヌー」の姿が心に残っていたから、琵琶湖に面したこの場所で店を開く際に「カヌー」という店名を思いついたそう。
カヌーといえば野田知佑のエッセイを思い出すけど、喫茶カヌーもゆったりと過ぎゆく時間を感じられる店でした。
「お姉ちゃんのように、古い店が好きっていうお客さんがたまに来てくれるから」と、あと数年は営業を続けると仰っていました。
内装はもちろん明るいママの人柄も素敵。
「宣伝しておきますね」と握手を交わし店を後に。
守山駅もしくは堅田駅からピエリ守山行きのバスが出ているので、ぜひ足を運んでみてください。
若かりし頃のママの写真が下記ブログで見られます。
喫茶カヌー・店舗情報(閉店)
【最寄駅】JR守山駅、または堅田駅からバス
【住所】滋賀県守山市今浜町2621
【営業時間】7時半〜16時半
【定休日】ほぼ年中無休
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