喫茶店が次々と消えていく現状を打開しようと、活動している方々がいます。
閉店した喫茶店の家具を取り扱う東京の「村田商會」。
「京都喫茶文化遺産」というプロジェクトを立ち上げ「昔から続く伝統のある街の喫茶店」を次世代へと繋げる、喫茶マドラグの山崎さん。
そして神戸元町に本店を置く喫茶ポエムグループの山﨑さんです。
今回は阪神岩屋駅前のBBプラザにオープンした「喫茶博物館 珈琲ポエム」をご案内します。
阪神岩屋駅前・BBプラザに「喫茶博物館 珈琲ポエム」がオープン
神戸元町「ポエム」のことは、神戸モーニングのまとめ記事で取り上げたことがありますが、そのポエムが2019年3月1日に「喫茶博物館 珈琲ポエム」をオープン。
ようやく足を運んできました。
「喫茶博物館 珈琲ポエム」があるのは神戸市灘区(阪神岩屋駅前)のBBプラザというショッピングモール3階。
周辺には神戸県立美術館や横尾忠則現代美術館など多くの文化施設が集まっている、オープンするにはぴったりな場所。
すでに閉店してしまった喫茶店の家具や調度品が“博物館”のごとく店内外に置かれているため「博物館」と名乗っていますが、普通に食事利用できる喫茶店です。
特筆すべきなのは、全席禁煙という点。
「昔ながらの喫茶店に行ってみたいけど、喫煙可なのが嫌」「分煙されていても、はっきりと区切られていないため入りにくい」という声をよく耳にするんですが、「喫茶博物館 珈琲ポエム」は完全禁煙です。
古き良き喫茶店の再現が喫茶博物館のコンセプト
『喫茶博物館
珈琲ポエム』
3月1日に開店します。
実際に使われていた喫茶店の家具や照明、沖食器さんのデッドストックのグラスやネーム入りカップを使って古き良き喫茶店を、岩屋BBプラザにて再現出来ればと思っております。— 喫茶ポエム (@breebreegree) February 10, 2019
すでに閉店した喫茶店の家具・照明・備品が使われています。
天井の真ん中に設置された照明は、王子公園駅前の純喫茶ローズで半世紀使われていたもの。
ローズは2018年2月に閉業してしまったんですが、喫茶博物館で再会できるとは!
純喫茶ローズの照明、喫茶なにわのレジなど懐かしい調度品と再会
かつて2回訪れたことがある、純喫茶ローズ。ぼんぼりのような照明が可愛いなぁと見とれていたら、マスターが電気をつけてくれたという思い出があります。
ローズさん取り壊す前に照明頂きました。50年天井に付いてたネジ。硬かった。。 pic.twitter.com/XhzW2k98XC
— 喫茶ポエム (@breebreegree) January 22, 2019
目立つ場所に設置されて、照明も誇らしそうにしていました。
ピカピカの店内で新たな歴史を刻むんですね。
もうひとつ驚いたのは、店の外に展示されていたレジ。2017年5月に閉店した十三の喫茶なにわで使われていたレジでした!!
何度も行った喫茶店なので、このレジも覚えていますとも。まさか再会できるとは。
そのほか神戸の伝説の喫茶店ゴムクラブの看板、茶房ウィーンのコーヒーミル、喫茶ペアの電動かき氷機、喫茶ベニスのベンチが第二の人生を迎えています。
喫茶博物館 珈琲ポエムのメニュー
充実したメニューはこちら。
お子様用のメニューも別に用意されています。
懐かしい品々に囲まれて、コーヒーとプリンを味わいました。
喫茶店好きは行くべし!
喫茶博物館 珈琲ポエム・店舗情報(閉店)
【最寄駅】阪神岩屋駅よりすぐ、JR灘駅より南へ徒歩約3分、阪急王子公園駅より南へ徒歩約10分
【住所】神戸市灘区岩屋中町4-2-7 BBプラザ神戸3階
【営業時間】8時〜19時
【定休日】新型コロナの影響で現在不定休
大阪に喫茶店継承活動をする喫茶店が開店
【阿波座・水鯨】閉店した名店の歴史を繋ぐ、古くて新しい喫茶店
はじめてのZINE(同人誌)「喫茶店の人」の通販をSTORESで開始しました。
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ピカピカすぎて
まだ少し居心地が悪そうな、
この素敵な什器達にお店が
なじんでいってほしいのぅ。
捨てられてしまったかもしれない
什器達が第二の場所を得ているのは
本当に嬉しいのぅ。
煙草吸えないのは残念だが、
(自分は吸わないのだがつれがのぅ。)
そのうち会いに行こう。