1年を通してあまり忙しくない私ですが、12月と1月は別。
喫茶店代などお出かけにかかる費用をこの時期に集中して稼いでいるのです。
喫茶店を紹介する本や雑誌を読みながら、「時間ができたら○○○に行こう」と考えることでなんとか乗り切っています。
六甲駅すぐ。女性店主が営む喫茶月森は開店から13年
小さいながら心を捉えて離さない店が集まる駅といえば、阪急六甲駅周辺。
六甲駅の喫茶店といえば最初に「喫茶 月森」を思い浮かべます。
2006年オープンの喫茶月森。内装はカフェ寄りなんですが、屋号が“喫茶”なので喫茶店として紹介しますね。
喫茶月森の名物メニューはホットケーキなんですが、提供まで長時間待つことで有名。
待ってでも食べたいホットケーキの店として遠方から訪れる方もいるそうです。
月森には11時オープン前に着いたものの、すでに女性1人と女性2人組の先客が……。
3番目に並んで、オープンと同時に入店。
緒川たまきかと見違える凛とした店主が迎えてくれました。
ホットケーキを注文すると、1番目の方でも1時間待ち。
3番目の私は1時間半待ちと告げられました。
イノセンス・ミッションの小さな音の粒がこぼれる空間に、カシャカシャとホットケーキの生地を混ぜる音が重なります。
お喋り禁止ではないんですが大きな声で話していると店主に注意を受けるため、静かに読書をしながら待っている方が多い様子。
お客さんにゆっくりとした時間を過ごしてもらうために、意図的に待たせるようにしているんでしょうか……。
長時間待ってでも食べたい月森のホットケーキの味は?
1時間半後にお待ちかねのホットケーキが到着。
均一の美しい焼き色にちょこんと乗ったバターが食欲をそそります。
口に入れるとサクッ、フワッと弾むような食感にベビーカステラのようなほんのりとした甘み。
生地そのものを味わったあとは、メープルシロップをたっぷりとかけて。(思った以上にかけてしまいました)
小川洋子さんの小説のような静けさに満たされ、店を出たあとしばらく心がフワフワしていました。
喫茶月森の店主の憧れは神戸栄町通の伝説の喫茶店・Cotton(コットン)
話は最初に戻ります。
「余裕ができたらどこに行こうかなぁ」と考えながらめくっていたのが、1996年にカタログハウスから発行された「私の愛する喫茶店 関西編」という本。
ゼー六、難波のオランダ、天満のエミール・パコ、東大阪の喫茶 美術館など、この本を参考に訪れた店が何軒もあります。
本の中で紹介されてた神戸栄町通の喫茶店、アルゼンチンタンゴが流れる「コットン」も気になる店でしたが、私が知ったときにはすでに閉店していました。
神戸の花森書店で明日まで開催中の「KOBE喫茶探偵団あれやこれや報告会2」を見てきました。
花森さんでマッチラベル 1950s-70s グラフィックスを購入すると特典マッチがもらえますよ。
神戸方面にお住まいの方はぜひこちらに。 pic.twitter.com/PN9kdeok1e— コトリス|喫茶のすたるじあ (@Kotori_fresh) May 23, 2019
5月に購入した別冊・SANPOというミニコミの紙面に、「喫茶月森の店主の憧れがCottonで、流れを汲むように1日1日ていねいに店を開いている」という記述を見つけ、再度喫茶月森の空間を味わいに行かなければと思ったまま、時間だけが過ぎてしまいました。
喫茶 月森・最新情報は公式Twitterをご覧ください
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