今回はこのブログでたびたび取り上げている「よみがえれ!純喫茶」や、となりの人間国宝さんにも認定された、堺市の名店と誉れ高い喫茶店「喫茶&カレー 伊勢」をご案内します。
南海本線堺駅徒歩3分の喫茶&カレー 伊勢
南海本線堺駅西側の路地裏に佇む「喫茶&カレー 伊勢」。
カレーの香りだけではなく名店の香りがだだ漏れの外観です。
店内は10人も入ったら酸欠になりそうなほどミニマム。
溌剌としたママさんとピークタイムだけお手伝いしている妹さんが迎えてくれました。
すぐそばには「堺のお伊勢さん」と呼ばれている神明神社があるので、「店名の由来は神明神社からですか」とママに聞いたら「関係ないねん。あっちがマネしてん」と返ってきて爆笑。
「よみがえれ!純喫茶」を見たことを話すと、ブックマッチをくださいました。
喫茶&カレー 伊勢の一番人気メニューは白鵬も食べた「きんしカレー」
喫茶&カレー 伊勢の看板メニューは約30種類の具材や漢方、スパイスを調合して煮込んだカレーです。
食事メニューはカレーライス(700円)、カレーピラフ(800円)、きんしカレー(800円)、オムカレー(850円)、ピラフ(750円)、カツカレー(1100円)、カレー+生玉子(750円)の7種類。
きんしカレーは2Lサイズのたまご3個分のふわとろ半熟が乗ったオムライス風カレー。
元横綱の白鵬が十両だった頃に来店し、きんしカレーの大盛りを3杯もたいらげたという逸話が残されています。
私は辛い食べ物が苦手で飲食店でカレーを頼むことは少ないんですが、伊勢のカレーは辛すぎずフルーティさも感じられてペロリと平らげたほど。絶品です。
ちなみにカレーは伊勢の創業時からのメニューではあるんですが、今の味を完成させたのは息子さんだそう。
息子さんがやっているCOFFEE&BAR ISE(2軒となり)でも同じカレーを食べられます。
喫茶&カレー 伊勢の歴史と内装のこだわり
喫茶&カレー 伊勢は昭和45年(1970年)創業。
創業時に特注した一枚板のカウンターや、後ろにマガジンラックが設置されたカウンター椅子、ガス灯をイメージした照明、カウンター奥のタイルなど、センスの良さが遺憾なく発揮された店内。
重厚感がある内装を考えたのは、実は旦那さまだそう。
その旦那さまは11年前に他界。
「この店は旦那さまが残してくれた宝物」というママの言葉が胸に残りました。
「扉が閉まった外観を撮ったら素敵やで」と扉を閉めて写真を撮らせてくれたり、昔の堺駅の写真を見せてくれたり、ママさんにも妹さんにも親切にしていただきました。
カレー愛好家もぜひ足を運んでみてください。
喫茶&カレー 伊勢・店舗情報
【最寄駅】南海本線堺駅南口より徒歩3分、阪堺電車宿院駅より徒歩10分
【住所】大阪府堺市堺区竜神橋町2丁1-23
【営業時間】7時~17時
【定休日】日(第三日曜は営業)
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