喫茶店めぐりでいろんな街に行くたびに、「昔はここが人口比別で喫茶店が一番多い街だった」という話を耳にします。
石川県金沢市もそんな街のひとつ。
難波里奈さんの著作「純喫茶へ、1000軒」のあとがきでは、金沢出身の編集者・石黒謙吾さんがかつては金沢のそこかしこに喫茶店があったと綴っていました。
金沢で出会った喫茶店「禁煙室」は2020年に閉業してしまいましたが、2021年9月9日、大阪の阿波座で禁煙室の内装を受け継いだ喫茶水鯨(すいげい)が開店しました。
レポートは以下リンクをご覧ください。
金沢市ひがし茶屋街そばの珈琲館 禁煙室(閉店済)
初訪問:2014年9月
喫茶店めぐりがしたくて金沢に来たのに、歩けど歩けどこれといった喫茶店を見つけられなかった4年前の9月。
大本命だった純喫茶ローレンスに振られて、「しょうがない。人気スポットのひがし茶屋街を観光しよう」と歩いていたときに見つけたのが浅野川のほとりにある「珈琲館禁煙室」でした。
カランカランとベルが鳴る扉を開けるとステンドグラスが映える薄暗い内装が現れ、ようやくいい雰囲気の喫茶店を見つけられたと安堵。
一枚板のカウンターに座り、気さくなマスターに話を聞きました。
かつてチェーン店だった珈琲館 禁煙室
珈琲館 禁煙室の創業は昭和55年。
伝票に橋場店と書かれていましたが、もともとはチェーン店だった珈琲館 禁煙室(今はここしか残っていません)。
店名は禁煙室だけど、全席喫煙可能。
私は喫煙しませんが、たばこの匂いは感じませんでした。
金沢市内に喫茶店が乱立した1970年代後半
金沢市内に喫茶店が最も多かったのは1970年代後半。
コーヒーの消費量の多い土地柄に加え、待ち合わせ場所としての役目や一杯で長時間過ごせる場所としての需要があったため、900店近い個人経営の喫茶店が乱立していたそうです。
ところが90年代に入って爆発的に増えた携帯電話の影響で、喫茶店は激減。
喫茶店がありそうなのにほぼ見つからない奈良駅前と違って、もともとは喫茶店が多かった土地なのに……となんとも残念な気持ちに。
2020年12月末、コロナの影響もあり禁煙室は閉業してしまいました。
禁煙室の内装を受け継いだ「喫茶水鯨(すいげい)」を開業予定のご夫婦を訪ねて
2021年2月某日、昨年末に閉業した金沢の喫茶店「禁煙室」の内装を受け継いだ「喫茶水鯨(すいげい)」をオープン予定のご夫妻に会いに、間借り営業中の喫茶店に足を運びました。
穏やかで素敵なご夫妻には既にファンが付いているようで、お二人と話せるカウンター席が人気。
中日新聞の記事を見て足を運んだことを話すと、とても喜んでいただけました。
9月9日、大阪・阿波座で喫茶水鯨が開店
水鯨が実店舗に選んだ川口アパートのある川口居留地跡は、大阪で二番目にカフェの名を冠した「カフェ・キサラギ」(1912年創業)がオープンしたエリア。
移転後の喫茶水鯨のレポートは以下リンクをご覧ください。
喫茶水鯨・店舗情報
【最寄駅】大阪メトロ中央線・千日前線阿波座駅7号出口より徒歩約10分
【住所】大阪市西区川口1-4-19
【営業時間】9時~17時
【定休日】月・火
【公式サイト】http://kissasuigei.com/
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禁煙室、チェーン店の頃から煙草吸えましたよ。
harukichiさま
教えてくださってありがとうございます。