こんにちは、純喫茶保存協会のコトリス(@Kotori_fresh)です。
大阪が誇る昭和ゴージャス喫茶「マヅラ」を以前紹介しましたが、同じく大阪駅前第1ビルの地下1階にマヅラの姉妹店の喫茶店兼バーの「キング オブ キングス」があるので、併せてお立ち寄りになることをオススメします。
マヅラのオーナーの娘さんが出迎えてくれるキング オブ キングス
創業はマヅラと同じく1970年。
キング オブ キングスはスコッチウイスキーが飲める夜仕様の店ですが、12時から営業しているので喫茶利用もできます。
中が見えない閉鎖的な外観なので最初は入っても大丈夫な店なのか戸惑うと思うんですが、マヅラのオーナー・劉さんの三女であるママが笑顔で迎えてくださるので安心してご利用ください。
スチールパイプの先に灯りのついた照明や、キャンディカラーのチェアなどこだわり抜いた家具は創業当時のまま。
70年大阪万博の雰囲気を濃厚に醸すインテリアが、昭和レトロフューチャーを愛する若者に「再発見」され、新たなファンを獲得しています。
ホテルのラウンジのようなゆったりした空間にはヤマハのグランドピアノが置かれていて、19時からは生演奏が楽しめます。
マヅラのスタートは名曲喫茶から。生演奏が行われるのはその頃の名残だとか。
防音のために天井に緑色の絨毯が張られています。
キング オブ キングスのコンセプトはマヅラと同じく「宇宙」
目を引くのが、壁一面の宇宙旅行をイメージしたステンドグラス。
よく見てみると小さいモザイクタイルガラスが一枚一枚貼られていました。
床から天井まで高さがある、一面の光壁を作るのにどれだけの時間がかかったのか……。
山下清の貼り絵のような細かさと、光の煌きにただただ見惚れます。
「お客さんにまず楽しんでもらいたい」というオーナーの心意気をこちらでも感じられますね。
コーヒーは一杯350円。マヅラは300円なので、近隣のサラリーマンはマヅラへ行くそう。
満席になることはないので、ゆったりした空間を味わいたいなら断然こちらを推します。
奥にはバースペースがあります
奥はバースペース。高級スコッチで有名なオールドパーを専門に取り扱っています。
生きた建築ミュージアム・大阪セレクション選定
キング オブ キングスもマヅラと同じく、大阪市が発信する「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」に選定されている、文化遺産。
毎年10月に開催される日本最大級の建築イベント「イケフェス大阪」でも特別公開されています。
なかなか見られない建築物と違い、「キング オブ キングス」は普段使いできるのが魅力。
文化遺産でコーヒーを飲むと、王様の気分になれますよ。
イケフェス大阪キング オブ キングスの特別公開に参加
▼特別公開参加レポートはこちら▼
▼マヅラとキング オブ キングスの詳しい歴史と美しい写真が堪能できる一冊。近代建築がお好きな方にもおすすめ▼
King of Kings(キング オブ キングス) 店舗情報
【最寄駅】北新地駅・西梅田駅と地下で直結
【住所】大阪市北区梅田1丁目3-1 大阪駅前第1ビルB1F
【営業時間】12時~23時(17時以降喫茶は200円アップ)
【定休日】日・祝
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