こんにちは、喫茶店愛好家のコトリス(@Kotori_fresh)です。
今回はアメリカ仕込みの本格的なアップルパイが食べられる京都の「シーシーズ」をご紹介します。
京都市中京区丸太町七本松交差点すぐ。和風喫茶兼アメリカンケーキ店・シーシーズ(CC’S)
ケーキ店とは気づかずに素通りしてしまいそうな店構え。
引き戸をガラガラと開けると、民芸調の和の空間が目に飛び込みました。
店の奥には銀色の回転式ショーケースが置かれており、ボリュームたっぷりの数種類のケーキがオーダーされるのを待っています。
酒樽を割った扇型のテーブルに畳の腰掛……見るからに甘味処なんですがいただけるのは本場のアメリカンケーキ(※)。
ギャップが素晴らしい。
現在店を切り盛りするのはネイティブな京都弁を話す溌剌としたおばあちゃん。
はじめて来店した数年前「おいでやす~」と迎えられ、今時こんな綺麗な京都弁を聞けるとは!と感激したものです。
※アメリカンケーキはアメリカのお母さんが自宅で作るホームメイドなケーキを指します
アメリカンケーキ専門店・シーシーズの歴史とメニュー
シーシーズは昭和49年(1974年)にオープンしたアメリカン・ホームメイドケーキの専門店で、ケーキは店内でも食べられます。
初代オーナーである詩人のシド・コールマン氏が、「故郷アメリカのホームメイドケーキを日本でも食べたい」とはじめた店で、今並ぶケーキの数々はコールマン氏が残したレシピを二代目・三代目が日本人の口に合うようにアレンジしたもの。
余所の味をなかなか受け入れない京都人に長らく愛されてきた理由は厳選吟味の素材を使っているから。アメリカのお菓子は家庭的で素朴な作り方をするので、素材にごまかしが効きません。
添加物を一切使っていないケーキを求めて全国からファンが訪れます。
店内で食べられるのは、こちらのメニュー。
アメリカ仕込みのまるごとアップルパイを注文
この日注文したのは「まるごとアップルパイ」(700円)とコーヒー。
ホイップクリームのかかったさっくりしたパイ生地の中にりんごが丸ごと入っています。
頬張ると懐かしい味わいがしてなぜだか涙が出そうになりました。
ケーキはどれもボリュームがあるので、お腹を減らしてこちらを目指すのがおすすめです。
シーシーズ・まとめ
ただこの場所にいるだけで、じんわりと心があたたかくなるシーシーズ。
おばあちゃんが営む飲食店に弱い私が全力でおすすめしたい店です。
1日でも長く続きますように。
シーシーズ(CC’S)店舗情報
【最寄駅】地下鉄・二条駅から徒歩10分、市バス・丸太町七本松下車すぐ
【住所】京都市中京区聚楽廻西町182−3
【営業時間】10時~18時(売切次第終了のため18時前には閉店します)
【定休日】火
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