近鉄電車全線が3日間乗り降り自由のお得なきっぷを使って、大阪から名古屋までを旅してきました。
旅の主な目的は4つ。
- 「47都道府県の純喫茶」に掲載されている近鉄沿線の喫茶店を再訪
- レモン糖の日々さんがブログで紹介している名古屋の喫茶店を訪問
- 近鉄の支線「鈴鹿線」と「湯の山線」に乗車
- 伊勢神宮を参拝
三重県の喫茶店に入るのは2019年以来3年ぶりです。
今回は三重県鈴鹿市の創業60年の喫茶ロスカをご案内します。
鈴鹿市神戸宿の洋風建築レトロ喫茶店・ロスカ
近鉄名古屋線の伊勢若松駅から平田町駅までの8.2キロ(5駅)を結ぶ近鉄鈴鹿線。
鈴鹿市の中心地「鈴鹿市神戸(かんべ)」は城下町・宿場町として栄えた町であることは予習済み。
私好みの古い町並みが残っているので散策したかったんですが時間の余裕がなく、目当ての喫茶店に直行します。
朝8時過ぎ。お目当ての喫茶店「ロスカ」の前に到着したら、店が開いていない……。
呆然としていたら店の主人らしきマダムが出てきて、植木鉢の花に水をやりはじめます。
「今日は休みですか?」と声をかけたら、「開店時間が遅れているだけで営業しているよ。店に入ってていいよ」と勝手口から入れてくれました。
店内に入ってすぐ、エントランス上部は高い三角屋根。天窓から注ぐ光がシャンデリアをより輝かせています。
奥に日本庭園が見え、広がりのある空間に目を見張りました。
昭和生まれのホテルのラウンジにいるかのような気分に浸れるインテリアは、名古屋の山際電気で仕入れたそう。
店内は60年の時を経たと思えないほど、清潔感に溢れています。有形文化財に指定されていてもおかしくありません。レトロ風ではなく、歴史のある空間が好きな人はぜひ訪問してほしい。
創業60年。鈴鹿で最も古い喫茶店・ロスカの歴史
ジャンヌ・モローのようにタバコをくゆらす姿が様になるマダムにカウンター席で話を伺いました。
若い頃から自立して働ける仕事がしたいと考えていたマダムは、かつて四日市で芸妓さんがやっていた喫茶店に憧れたことを思い出し、自ら喫茶店をはじめたのだとか。
最近の純喫茶ブームの影響か、遠方からロスカを訪問するお客さんが後を絶たないそう。同じ三重県内でもかなり距離のある尾鷲(おわせ)からもロスカ目当てにお客さんが来たとマダムが驚いていました。
ロスカは創業60年。鈴鹿最古の喫茶店であろうロスカは様々な映像作品のロケ地として使われているそうです。
そのうちのひとつが、小栗康平監督の映画「埋もれ木」。
どんなシーンでロスカが登場するのかを確かめるために鑑賞したいと思っています。
喫茶ロスカ・店舗情報
【最寄駅】近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅より徒歩2分
【住所】三重県鈴鹿市神戸2丁目2-40
【営業時間】9時〜15時半
【定休日】月
※モーニングなし
※喫煙可
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