こんにちは、純喫茶保存協会のコトリス(@Kotori_fresh)です。
さて、きっさんぽ(喫茶店散歩)が止まらない喫茶病を患っている私ですが全国にも同じような仲間がいます。
King of Kingsで休憩をしていたら、北陸を中心に喫茶巡りをしてる喫茶仲間と出くわしたので、2人できっさんぽをしました。
兎我野町の一角にある穴場の地下喫茶・アリア
ホワイティうめだを通って泉の広場から階段を上がり、ホテル街・兎我野町へ。
ここにExpo′70にタイムトリップしたかのような雰囲気を持つ地下喫茶があります。
目印は緑のテント屋根。
階段を降りると、現れるのは魅惑的な赤い扉。
中に入るとグッドデザインのぽってりとしたオレンジのチェアが圧倒的な存在感を放つ空間が!!
アリアの創業はマヅラよりも早い1968年
2代目のマスターに話を伺うことができました。
店名の由来は「G線上のアリア」。
先代が旅行先で見つけた「エジプトの壁画風の絵画」のイメージで作り上げたそうです。
近未来感のある70年代インテリアは大阪駅前第一ビルの「マヅラ」からの影響かと思いきや、オープンは1968年(昭和43年)とマヅラよりも2年も早いことを知り仰天。
創業から半世紀弱。
天井や絨毯を何度も塗り替え張替えをしながらマスターご夫妻がこの空間を守ってきました。
イケフェス大阪でマヅラやKing of Kingsの魅力に触れた人たちにぜひ訪れてほしい喫茶店です。
どこのカフェも混雑する梅田にあるのに、静かに過ごせますよ。
変わらないことのかっこよさをアリアのマスターが教えてくれたような気がしました。
アリアのマッチ
貴重なマッチも残っています。
2022年6月17日閉店 最後の記憶
阪急電鉄のバーチャル駅長を務めていた頃に記事にさせてもらった思い出の喫茶店なのだが、17日に閉店するという噂を聞きつけてコロナ禍以降はじめて訪問した。
一人なので端っこの二人席に座っていたら、「広い席にどうぞ」と4人席を勧めてくださるママさん。そういうところが好きだったんだと胸が熱くなる。
SNSで閉店を知ったらしい若いお客さんがひっきりなしに来店していた。静かな店内にスマホのシャッター音が鳴り響く。小一時間ほどしかいなかったのに、オーダーする際に「コーヒー」「ミックスジュース」などメニュー名しか言わないお客さんを何人も見かけた。そういう人を目の当たりのするとストレスが溜まるんだが、マスターもママさんも気にする様子もなく腰の低い接客をしていて自分の心の狭さを恥じた。
ママさんにピンクのブーケをプレゼントしたら「はじめて貰った」と喜んでくださった。その言葉を聞いてまた涙が出そうになる。
閉店時間を迎えたのでお会計を申し出ると「受け取れない」と仰る上に、「コンビニで好きなもの買って」とクオカードをプレゼントしてくださった。記念にママさんとマスターの写真を撮らせてもらった。
アリア・店舗情報(閉店)
【最寄駅】大阪メトロ・東梅田駅より徒歩5分
【住所】大阪市北区兎我野町5-17
【営業時間】8時〜16時
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