明日から仕事の繁忙期に入るため、ブログの更新はしばらくおやすみ。
おやすみ前に“週3日、約1時間しか営業していない”ハードルの高い喫茶店を紹介します。
月火水の約1時間のみ営業。入店の難易度が高い幻のような「喫茶nest」
大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅より徒歩約5分。
バラ園やケヤキ並木で知られる「靱(うつぼ)公園」の近くに「西船場公園」という小さな公園があり、その北側に大人気の洋菓子店『Seiichiro,NISHIZONO』が入ったビルがあります。
このビルの2階にあるのが、創業55年の「nest」(ネスト)。
毎週月曜から水曜日、11時45分から13時までしか営業していない幻の喫茶店です。
急な階段を上がった先にあるのは、事務所のようなそっけない扉。
「看板が出ていたんだからやっているはず」と胸の鼓動を抑えて扉を開けると、目に飛び込んできたのは片側の壁面と天井を覆い尽くすビニールレザー。
壁の真ん中には紙巻たばこ「メビウス」のロゴのようなマーク。
上から見た番傘のような形の照明が光っていました。
出迎えてくださったママさんは白衣のような制服を着ています。
創業55年のnestを守るママさんは、溌剌として若々しい方。
宇宙パワーが若さの源かと思ったら、日本舞踊の先生もされているそう。
開店すぐと閉店間際はお客さんがいなかったので、店内を隅々まで見学できました。
店そのものが文化財。宇宙をイメージした店内はマヅラよりも早い
傍のママさんは、「これは月と太陽。これは隕石。照明は惑星。宇宙をイメージしているから、内装全体が丸みのあるデザインなんよ」と解説してくれます。
照明、家具など調度品はもちろん、ロゴにいたるまで設計した建築家の方のこだわりが詰まっているそう。
店名の「nest」は鳥の巣という意味。
私のHN「コトリス」は鳥の巣に由来しているんですが、その話をしたら「縁があるんやろうね」とにっこり。
常連さんで成り立っている店なのでブログに情報を載せるのは迷惑かなと思いましたが、ママさんが許可してくださったので紹介することにしました。
メニューはホットコーヒーかアイスコーヒーのみ。
入店のハードルは高いですが、遠方から足を運ぶ方も多いそう。
マヅラと同じく生きた建築ミュージアムに(勝手に)認定します。
喫茶nest(saloon nest)・店舗情報
【最寄駅】大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅7号出口より徒歩約5分
【住所】大阪市西区京町堀1丁目12-25
【営業時間】11時45分~13時
【定休日】木、金、土、日
※喫煙可
はじめてのZINE(同人誌)「喫茶店の人」の通販をSTORESで開始しました。
物販での売上は純喫茶保存協会の活動資金とブログの運営資金に使用します。
サイト存続のため、ご協力をお願いいたします。