徳山駅は新幹線が停まる山口県の主要駅。
高級料亭や寿司屋のような佇まいの純喫茶たまゆらとリニューアル前の「レトロcafe洋燈」(元喫茶ポパイ)を写真満載でご紹介しています。
創業半世紀超。周南市の老舗純喫茶・たまゆら
JR徳山駅から徒歩3分ほどの場所に「純喫茶たまゆら」を発見。
店内に入って最初に目に飛び込んできたのは坪庭です。
高級和風喫茶と名付けたくなるほど、優雅な空間……。
建物ごと文化財に指定されていてもおかしくはありません。
目を瞑ると若き文士たちが集っている姿が見えそう。
たまゆらでもメニューにミルクセーキの文字を見つけたので頼んでみると、バニラアイスのような長崎流食べるミルクセーキが出てきました。
ふわふわのソファに座ってクラシックを聴きながらいただくミルクセーキは、山陽ミルクセーキ散歩No. 1の味!
絶妙なシャリシャリ感と甘みが忘れられません。
ロイヤルコペンハーゲンのカップで出してくれるたまゆらブレンドも気になったメニュー。
頼んでみたかったなぁ。
たまゆらの創業は昭和40年(1965年)。
接客してくださったのは見るからにお金持ちそうなマダム。
飾られた骨董品や絵画を見て美術館のようだとうっとりしていた私に、店のこだわりや徳山のことを教えてくださいました。
外観に恐れをなすのか地元の方は来ないそう……。
ここまで「高級かつ上質」な喫茶店はそうそうないので、山口県周辺の方はぜひ足を運んでくださいませ。
『たまゆらのコンセプトは和風モダン』と語るマダムのインタビューがこちらのPDFに掲載されています。
徳山の和洋折衷喫茶2軒目は創業50年の「純喫茶たまゆら」。数多くの絵や美術品が飾られており、雰囲気が格別。お客さんが私一人だったので、マダムが店内を案内してくれ、徳山のこともいろいろ教えてもらった。 pic.twitter.com/WrlswUUHie
— コトリス (@Kotori_fresh) September 7, 2015
純喫茶たまゆらの食事メニューはブランチがおすすめ
- ベーコンドリア(コーヒー・たっぷりサラダ付き)1100円
- ブランチ(ヘルシーたっぷり野菜サラダ 蒸し卵付きポテトサラダ トースト コーヒー あんみつ)750円
- ハンバーグ・ブランチ 10食限定 850円
- ドリア 1150円
- ハンバーグサンド 650円
- ミックスサンド 750円 など
マダムの一押しはたまゆらブレンドの味を堪能できるブランチセット。
スイーツタイムにはチーズケーキとショコラトルテが人気です。
純喫茶たまゆら・店舗情報
【最寄駅】JR徳山駅より徒歩3分
【住所】山口県周南市栄町1丁目44
【営業時間】9時~17時
【定休日】土・日・祝
ポパイ喫茶店(閉店)
ポパイ喫茶店も駅近で、徳山駅から徒歩1分ほど。
和風と洋風の要素を取り入れた独特の内装が格好いい。
古時計が100個以上飾られた名古屋の喫茶店・古時計を以前紹介しましたが、ポパイは吊るされたランプの数が尋常ではありません。
店そのものが骨董品のようです。
ミルクセーキをこの空間で飲むとハイカラな気分になります。
「たまゆら」でも目にした目結紋(丸に隅を合わせた四つ目の家紋)が暖簾に描かれていました。
周南市にゆかりのある長府毛利家の家紋とは違いますが、どうしてこの家紋が飾られているのかわかる方がいたら教えてくださいませ。
かつて新宿にあった伝説の喫茶店「茶房青蛾」はこんな店だったのかしらと想像をめぐらせていました。(青蛾は昨年東中野で復活を遂げました)
ポパイの創業は「茶房青蛾」の1年先輩にあたる昭和21年(1946年)。
徳山空襲で被害を免れた蔵を喫茶店に改装したという話を伺いました。
ママは老舗ではないと謙遜されていましたが、昭和21年創業の喫茶店は全国でもそうそう残っていません。
ポパイも文化財に指定していただきたい。
徳山駅前で見つけた「ポパイ喫茶店」。ポパイのロゴから「珈琲艇キャビン」のような内装を想像して入ったら、和と洋をミックスした何とも趣のある空間が広がっていた。 pic.twitter.com/o4odok028S
— コトリス (@Kotori_fresh) September 6, 2015
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